北海道浜頓別町に市民風車1号機が完成

  • プロジェクト
2001.09.26

NPO法人「北海道グリーンファンド」(略称:HGF,杉山 さかゑ理事長)が中心となり北海道枝幸郡浜頓別町に おいて建設を進めてきた市民風車1号機(出力990kW)がこのほど電力系統への連系が完了し、 915日に現地で オープニング祭が行われました。

HGFでは電力料金に5%を上乗せした金額を風車建設のためのファンドとして積み立てを行ってきましたが、これに 一口50万円の一般市民からの出資とカンパを合わせた16,000万円を自己資金として調達し、総事業費22,000万円の 不足分6,000万円は、道内最大の金融機関である北洋銀行が融資を行い、事業実現にこぎ着けました。

当日はあいにく小雨の降る肌寒い天候であったにもかかわらず、浜頓別町の市川町長、HGFの母体である生活クラブ 生協北海道の伊藤理事長、トーメンの堀常務執行役員、出資者や活動を支援するサポーターなど総勢200名が現地に 集合し完成を祝いました。くす球割りや風車の命名式(愛称は地元小学生の応募による「はまかぜちゃん」に決定)に 続き、代表5名のスイッチオンによる風車起動式が行われ、力強く風車は回転を始めました。

トーメンは2年前のHGFの設立時より本事業の実現に向け種々の協力を行ってきており、事業用地の選定から許認可の 取得、建設工事請負に加えて運転開始後17年間にわたる保守・運転を引き受けます。なお同じ浜頓別地区と天塩郡遠別地区に出力990kWの風車を3基ずつ建設中であり、 200111月には商業運転を開始できる見込みです。これでトーメンの 国内の風車は2年前に北海道の苫前町で完成した20基、青森県東通村岩屋地区で完成した25基と合わせ、年内には51基、 58,440kWが稼働することとなります。