環境保全
エネルギーと自然の共生を目指して
ユーラスエナジーグループは、クリーンエネルギーの普及・拡大による地球環境保全だけでなく、事業を推進するうえでも自然環境への負荷低減や生物多様性の保全などに取り組み、自然との共生を目指しています。
生物多様性の保全に向けた取り組み
地球上の生物は互いに関わり合いながら生きており、多様な生物が存在することで生態系のバランスが保たれています。風力発電所および太陽光発電所の建設にあたり、地域の生態系への影響を最小限に抑えるため、以下の取り組みを推進しています。
動物の移動経路の確保

地域に生息する動物の生息環境分断を低減するため、落下後に這い出しが困難なU字溝の採用を可能な限り避け、動物が安全に移動できる環境の保全に努めています。
過剰な伐採の回避と緑化による植生早期回復

樹木の伐採は最小限に留め、造成により生じた斜面などには、その土地の状況に合った適切な緑化を行い、植生の早期回復(裸地の地表被覆)を図っています。緑化にあたっては、濁水防止を第一目的としつつ、可能な限り在来種を選定し、地域の生態系に配慮した緑化を行っています。
希少植物の移植

地域に生育する希少な植物種の個体群を保全するため、生育状況や周辺環境を詳細に調査し、必要な種については適切な場所に移植(植え替え)を行います。移植にあたっては、専門家の指導のもと、対象種の生育特性に合わせた最適な方法を採用し、移植後の生育状況をモニタリングすることで、確実な保全を目指しています。
鳥類からの視認性向上

風力発電機と鳥類との衝突(バードストライク)リスクを低減するため、風力発電機のタワーやナセル(タワー上の機械室)上部などに、鳥類からの視認性を高めるための対策を講じています。目玉模様のマークの添付や鳥類が認識しやすい色のブレード塗装など、効果的な対策を実施します。
自然環境への負荷低減に向けた取り組み
風力発電所および太陽光発電所の建設を含めた事業活動が自然環境に与える負荷を低減するため、以下の取り組みを推進しています。
沈砂池の設置

発電所構内の造成工事中に発生する濁水を適切に処理するため、雨水と共に流れ込む土砂を沈殿させ、水質汚濁を防止する役割を果たす沈砂池(土砂を沈降させる池)を設置しています。定期的に沈砂池内の土砂の除去を行って一定の容量を維持し、沈砂池からは近接する林地土壌に排水して土壌浸透処理を行っています。
土砂流出防止柵等の設置

土砂の流出を防止するため、地形や土質、雨量などを考慮し、適切な場所に土砂流出防止柵やふとんかご(砕石を詰めたかご)を設置しています。
この他にも、風力発電機配置の配慮、改変面積・土量の最小化、工事車両のピーク台数低減、低騒音・低振動型の建設機械の積極活用、廃棄物の削減・適正処理などに取り組んでいます。
これらの取り組みを通じて、環境保全と再生可能エネルギーの普及を両立させ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
ISO14001の認証取得

「豊田通商グループ環境方針」に基づき、地球環境に配慮した事業活動を推進し、環境課題の解決に努め、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO14001」の認証を取得しています。