再エネを「つくる」から、その先へ。異なる役割と個性で挑む、再エネの新しい可能性
エネルギーマネジメント事業クロストーク
再エネを「つくる」から、その先へ。異なる役割と個性で挑む、再エネの新しい可能性
エネルギーマネジメント事業クロストーク
木村 泰弘
株式会社ユーラスグリーンエナジー
※所属先はインタビュー時のものです。
平田 智哉
営業部
※所属先はインタビュー時のものです。
笠間 恵実
ReEra事業部
※所属先はインタビュー時のものです。
石山 伸孝
ESS事業部
※所属先はインタビュー時のものです。
風力や太陽光でつくった電気を、社会の中でもっと生かしていくために。ユーラスエナジーグループでは、企業への電力販売、長期契約による再生可能エネルギー電力の供給、蓄電池の運用、発電所の近くで電気を使う新たな事業など、さまざまな挑戦が始まっています。異なる立場で新しい仕事に向き合う4人に、仕事の難しさや面白さ、これから実現したい未来について聞きました。
まず、皆さんの部署と、ご自身の仕事について教えてください。
異なる役割で、再エネを企業や社会へ届ける
私はユーラスグリーンエナジーで、企業向けに電気を販売する営業を担当しています。会社には営業だけでなく、電気を調達してお客様へ届けるための需給管理や、請求・入金管理、お客様対応などを担うメンバーがいます。その中で私は、新しいお客様との接点をつくり、再生可能エネルギー電力をご提案する役割です。
営業部で、コーポレートPPAを担当しています。企業に再生可能エネルギー電力を届ける点は木村さんの仕事と同じですが、電力小売が比較的短い期間の契約であるのに対し、コーポレートPPAは長期契約です。主に当社の風力・太陽光発電所でつくった電気を企業へ届けるための契約や、発電所をFIT制度からFIP制度へ切り替える仕事に携わっています。
ReEra事業部の運用チームに所属しています。ReEraは、再生可能エネルギーや蓄電池をまとめて制御し、電力市場との取引を行うシステムです。私は、蓄電池にどの時間帯で充電し、いつ放電すればよいかを、市場の動きや蓄電池の残量などから考え、運用しています。運用中のトラブル対応も大切な仕事です。
ESS事業部で、再生可能エネルギーでつくった電気を別の形で活用する事業を開発しています。私が担当しているのは、風力発電所に直結するグリーンデータセンター事業の開発です。送電線の容量などの理由で使い切れないことがある再生可能エネルギー電力を、発電所の近くで有効に活用する。そんな新しい仕組みを形にしています。
新しい仕事ならではの難しさは、どのようなところにありますか。
前例がない。だから、手探りで道をつくる
今回のデータセンター事業は、風力発電所と直結するものとして国内初の取り組みです。前例がないため、関係機関との調整には長い時間がかかりました。また、ユーラスエナジーにとってデータセンター事業そのものが初めてなので、設計を進めてから気づき、やり直すこともあります。
これまでの発電事業では、つくった電気を市場へ売ることができました。しかし、データセンター事業は、使ってくださるお客様がいて初めて成り立ちます。最初は「場所を自由に使ってください」と提案すればよいと考えていたのですが、それだけではお客様もどう使えばよいかわかりません。機器をどう置けるのかまで想定して提案する必要がある。そこで、本当の意味でお客様の立場から考えることを学びました。
私の仕事では、金融機関や株主をはじめ、多くの関係者と調整しながら、新しい事業の道筋をつくっていきます。大きな案件では、20行以上の銀行に一行ずつ説明し、全行の理解を得ました。また、発電所の電気を企業へ直接届けるために必要な情報が、社内で最初から整理されていたわけではありません。そこで、情報を探すところから始め、社内の多くの人を巻き込みながら、一つひとつ課題を整理し、約3年かけて事業を進めるための道筋をつくりました。
電力小売自体は、すでに多くの会社が参入している分野です。私たちは後発で、少人数のチーム。まず企業の方と接点をつくることに苦労します。パートナー企業に協力していただいたり、自分で電話をかけたりしながら、見積もりをお渡しできるところまでつなげていきます。大変ですが、そこにやりがいも感じています。
電力市場の制度は変化を続けていますし、蓄電池のメーカーや案件によっても対応が異なります。仕事の進め方がすべて固まったというより、まだまだ伸びしろの大きい分野です。ただ、お客様が感じている不安を営業担当が持ち帰り、チームの枠を越えて「どうすればよいか」を相談できるようになってきました。
新しいことに取り組むとき、ワクワクしますか。それとも慎重になりますか。
「ワクワク派」と「慎重派」。違う個性が新しい事業を支える
私はワクワクします。今は営業活動を本格化し、これからお客様を増やしていく段階なので、まずは法人のお客様との接点をつくるところから始めています。パートナー企業と連携したり、ときには自分で直接電話をかけたりしながら、見積もりのご提案までつなげていく。そうやって、ゼロから自分で立ち上げ、成果につなげられたときが楽しいですね。
私もワクワクするほうです。正解がないことにはプレッシャーもありますが、新しい事業や、これまで知らなかった考え方、人に触れられることが楽しいです。国内初の事業に挑戦できること自体に、面白さを感じます。
私はどちらかといえば慎重派ですが、蓄電池の特性や市場の動きなど、さまざまな要素を組み合わせて最適な運用を考えるところに面白さを感じます。仮説を立てて実践すると、比較的早く結果が見えることも、この仕事のやりがいです。
私は、新しいことに取り組むとき、どちらかといえば慎重派です。先ほどお話ししたプロジェクトでも、多くの関係者と一つひとつ調整を重ねました。時間はかかりましたが、周囲の理解を得ながら、前例のない取り組みを形にすることができました。
その成果が評価され、社長特別賞、社長賞と、2年連続で社内表彰を受けました。また、国際的なプロジェクトファイナンス関連の賞にもノミネートされました。時間をかけて取り組んできた仕事が社内外から評価されたことは、率直にうれしかったです。
これから仕事を通じて実現したいことを教えてください。
目指すのは、「再エネを選ぶ」が当たり前になる未来
日本は原油や天然ガスの多くを輸入に頼っており、そのために毎年、膨大な金額を海外へ支払い続けています。再生可能エネルギーを広げることは、地球環境を守るだけでなく、日本の中でお金やエネルギーを循環させることにもつながります。だからこそ、再生可能エネルギーを普及させる仕事には大きな社会的意義があると思っています。
また、私はサッカーが好きなのですが、ユーラスエナジーはJリーグの気候アクションパートナーとして、公式戦で使われる電力を実質再生可能エネルギーにする取り組みを支援しています。いつか電気だけでなく、食事やユニフォーム、スタジアムの運営まで環境にやさしい、循環型の施設づくりにも関われたら面白いですね。
まずは、建設・設計を進めているデータセンターを完成させ、しっかり運営することです。その先はデータセンターに限らず、再生可能エネルギーを地域で有効に使う「需要開発」を広げたい。豊田通商をはじめ、社内外のさまざまなパートナーと協力し、新しい分野や新しい使い方を生み出していきたいです。
ReEraの活用事例が、もっと増えてほしいと思っています。そのためにも、今、ReEraやユーラスエナジーを信頼してくださっているお客様を大切にしたいです。私が大切にしているのは、安心感。「ユーラスエナジーのReEraを選んでよかった」と思っていただける運用を積み重ねていきたいです。
これからは、再生可能エネルギー電力だけでなく、省エネをはじめ、お客様のさまざまな困りごとに応えられるようになりたいです。「まずはユーラスエナジーに相談すれば大丈夫」と思ってもらえる存在になること。そして、お客様と一緒に取り組むパートナーの輪を全国へ広げていきたいです。
再生可能エネルギーを「つくる」だけでなく、必要とする人へ「届ける」。天候による変化を蓄電池で「整える」。そして、これまで使い切れなかった電気に、新しい使い道を生み出す。仕事も個性も異なる4人の挑戦は、再生可能エネルギーが社会の当たり前になる未来へとつながっています。
4人の言葉からは、さまざまな立場や個性を生かしながら、まだ答えのない仕事に挑戦できる環境が伝わってきました。