「ユーラス伊達ウインドファーム」FIP制度に切替
~当社グループ初のFIP制度を活用した発電所として、再生可能エネルギーの市場取引化への取組みを加速~

  • プロジェクト
2024.03.12

当社は、北海道伊達市にて2011年11月より営業運転している「ユーラス伊達ウインドファーム」(以下「当発電所」)の事業認定について、2024年3月1日より、FIT(固定価格買取)制度からFIP(Feed-in Premium)制度への切替を行いました。

再生可能エネルギー発電所で発電された電気は、従来のFIT制度の下では法令に定める買取義務者による買取が行われてきましたが、再生可能エネルギーの導入拡大が進む中で、需要と供給に応じて価格が変動する電力市場等において、発電事業者自らが能動的に販売することが求められるようになり、国による再生可能エネルギー導入拡大施策も、市場等での販売を前提としたFIP制度へと移行し始めています。

FIP制度では、発電事業者が予め発電電力量の「計画値」をつくり、実際の「実績値」と一致させる「バランシング」の義務を負います。バランシングにあたっては、気象条件によって時々刻々と変化する再生可能エネルギー発電量の正確な予測技術が必要となります。
今回の取組みは、当社が風力発電業界の先駆者として長年にわたって蓄積した風力発電所の運転実績に基づき発電予測を行い、当社グループとして初のFIT制度からFIP制度への切替案件として、再生可能エネルギーの市場取引化に向けた対応を積極的に進めるものです。

FIP制度への切替後、当発電所で発電された電気は、当社グループの小売電気事業者である株式会社ユーラスグリーンエナジーを通じて、電力市場だけでなく、需要家の皆さまにも販売を行っていく予定です。再生可能エネルギー由来の電気や環境価値を選好いただける需要家の皆さまへお届けするサービスをご用意することで、再生可能エネルギーのより一層の普及を目指します。

当社グループは今後も「クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う」という企業理念のもと、引き続き風力発電の更なる普及・拡大に取り組み、地球環境保全ならびに持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

※FIP(Feed-in Premium)制度:定められた事業期間中は常に固定価格で電気を買い取るFIT制度とは異なり、電力市場での売電を前提として、電力市場価格に応じたプレミアム(補助金)を交付することで再生可能エネルギーの導入を促進する制度。

発電所の概要

発電所名 ユーラス伊達ウインドファーム
所在地 北海道伊達市
規模 10,000 kW(2,000kW×5基/日本製鋼所社)
営業運転開始日 2011年11月
FIP制度切替日 2024年3月1日