NEDO「洋上風力等からの高圧直流送電システムの構築・運用に関する調査」に採択されました

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2021.07.13

株式会社ユーラスエナジーホールディングスのグループ会社である合同会社ユーコートエナジーは今般、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業「洋上風力等からの高圧直流送電システムの構築・運用に関する調査」(以下、本調査) に共同提案者である一般社団法人 海洋産業研究会および電源開発送変電ネットワーク株式会社とともに採択されましたので、お知らせします。

現在、国において、再生可能エネルギーの大量導入やレジリエンス強化を目的として、将来の電源開発の可能性を踏まえ電力系統を増強する「マスタープラン」の策定に向けた検討が進められています。マスタープランの検討に大きな影響を与える要素である洋上風力発電は約8割が北海道、東北、九州に計画が集中する中、大消費地まで大容量の電力を長距離送電する必要があることから、コスト面、輸送効率、運用の柔軟性や系統安定度面で有利とされる高圧直流(HVDC)送電について議論が開始されています。

海を隔てた長距離大容量送電では海底直流送電が考えられますが、国内においてはその実績が少なく、実現可能性についてより詳細な検討を行う必要があります。本調査は、設備の構成や敷設にあたっての実現可能性の調査を行うことで技術的な課題等を明らかにし、その早期実現のための見通しを得ることを目的としています。

調査時期 2021年7月から2022年3月
調査内容

1.直流送電の詳細なルートの調査

2.直流送電に必要な設備等の検討

3.直流送電に必要な費用・工期の検討

4.海外調査 (1~3に関する最新動向、直流送電システムの保守運用、制度の現状等)

【合同会社ユーコートエナジーについて】

日本国内における風力発電業界のリーディングカンパニーである株式会社ユーラスエナジーホールディングスの100%子会社で2020年4月設立。送電網整備に関する技術、経済性、環境その他の観点からの網羅的な実行可能性の調査・研究を主な業務とする。社名はアイヌ語のEukote(エウコテ)に由来し、「繋ぎ結ぶ」という意味。