米国テキサス州で当社最大の風力発電所完成
当社グループが、米国テキサス州にて建設を進めていた風力発電所が、2008年12月24日に通電を開始しました。 同施設の総出力は18万kW(1,000kW×180基)で、当社グループ最大のウインドファームとなります。この完成により12月末現在、 当社グループの設置済みの設備容量は米国で52万3,960kW、全世界では約172万kWとなりました。
当社グループは米国において、1987年に5,000kWのパイロットプラントをカリフォルニア州で着手して以来、その後も カリフォルニア州、オレゴン州、イリノイ州での風力発電事業を手がけてきましたが、本件は初めてテキサス州で建設を行って きたもので、このたび、予定通り2008年内の通電開始となったものです。
米国における2008年末の風力発電の導入量見込みは累計約2,400万kW(注)で、世界第2位(第1位:ドイツ)ですが、風況の良い広大な 土地に恵まれていること、また、同国風力発電の成長を支えてきた連邦政府による優遇税制の継続が見込まれることから、 近い将来、確実に世界第1位となるものと見られております。加えて、今後はオバマ政権の更なる積極的な再生可能エネルギー 支援策により、風力発電市場の活況は継続するものと予想されており、当社グループとしても、引き続き重点市場と位置づけ、 積極的に事業を展開してまいります。
(注)Emerging Energy Research「US Wind Power Markets and Strategies,2008-2020」より当社試算
事業概要
発電所名 | ブル・クリーク風力発電所 |
規模 | 18万kW(1,000kW×180基/三菱重工製) |
所在地 | 米国 テキサス州 ボーデン郡 |
総事業費 | 330百万ドル(約320億円) |
売電先 | ERCOTマーケット(テキサス州卸電力市場) |
補足
ブル・クリーク発電所は、2008年12月24日に通電開始となりましたが、試験的に発電された電気は、送電線側の 必要条件を満たさないことが分かり、変電所側の補修・調整を重ねてまいりました。2009年5月14日に建設工事業者から 変電所の引渡が行われ、7月29日に系統連系契約上の商業運転開始を宣言し、2009年8月8日に、完工となりました。