ノルウェーにおける当社初の風力発電所の竣工について

2012.09.13

当社グループがノルウェーで建設を進めていた日本企業初の風力発電所が完成し、910日に現地にて竣工式が執り行なわれました。

竣工式にはソーレイム(Solheim)環境開発大臣をはじめとするノルウェー政府や地元の関係者、および城田安紀夫・駐ノルウェー特命全権大使ほか約250名が出席しました。
環境開発大臣からは、ノルウェー・日本両国の協力による本プロジェクトの無事完工に対する祝意と、今後の風力発電のさらなる発展への期待が述べられました。

この発電所は、ノルウェーの南西岸にあるスタバンガー市の南方約40kmの丘陵地に、シーメンス社製2,300kWの風車を26基設置した総出力59,800kWの規模で、ノルウェー最大級の施設です。発電した電力は電力取引業者のEGL社(*)に売電します。
ノルウェーは水資源が豊富で、自国の電力のほとんどは水力発電により賄われています。一方、風資源にも恵まれていることより、政府としては環境に負荷の少ない発電による多様化を目指し、風力発電の導入促進のために支援策を打ち出しました。本プロジェクトも政府からの補助金の支給を受け、完成に至りました。

ノルウェーは再生可能エネルギーの一層の拡大を目指しており、2012年からはスウェーデンとの共通グリーン証書制度の創設を予定するなど、積極的な導入政策を進めています。当社グループとしては、今回の発電所の完成を足掛かりに、こうした事業環境を追い風としつつ、北欧市場におけるさらなる事業展開を進めていきます。

(*) Elektrizitäts-Gasellschaft Laufenburg(EGL) Nordic社

発電所の概要

発電所名 Høg-Jæren EnergiPark (ホグ‐ヤーレン エネルギーパーク)
所在地 ノルウェー南西岸ロガランド県スタバンガー市の南約40km
発電規模 59,800kW (2,300kW x 26基/シーメンス社製)
総事業費 約1億4千万ユーロ