「ユーラス小田野沢ウインドファーム」におけるブレードの100%リサイクルを実施
- その他
2025.07.31
当社は、青森県下北郡東通村にある「ユーラス小野田沢ウインドファーム」のリプレースに伴う解体工事において、豊田通商グループの豊通マテリアル株式会社(以下「豊通マテリアル」)と協業し、風力発電機ブレードの100%リサイクルを実施しました。
風力発電機は運転開始から20年経過すると高経年化が進むため、既存の風力発電機を解体し、設備を全面的に更新するリプレース工事を行います。解体時に発生する多くの部材はリサイクルが可能ですが、ブレードの主要材料であるGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)は、耐久性が高い一方でリサイクルが難しく、従来は埋め立てによって処分されてきました。
今後、風力発電所のリプレース工事の増加が想定されるため、ブレードのリサイクルに向けた取り組みが課題とされており、当社でもさまざまなリサイクル手法を検討していました。
この度の「ユーラス小田野沢ウインドファーム」の解体工事においては、ブレードのセメント再資源化処理を行い、セメント原料として有効活用するリサイクル手法を採用し、廃ブレードの100%リサイクルを実施しました。
本取り組みは豊通マテリアルと協業したもので、豊田通商グループの7つの重点分野における、再生可能エネルギー事業と、循環型静脈事業が連携することで、社会課題の解決を目指しています。
当社グループは今後も、「クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う。」という企業理念のもと、資源の有効活用を通じて循環型社会の実現を目指すとともに、引き続き風力発電のさらなる拡大に貢献してまいります。
発電所の概要
発電所名 | ユーラス小田野沢ウインドファーム |
所在地 | 青森県下北郡東通村大字小田野沢 |
風車メーカー | ボーナス社(現 シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー社) |
連系容量 | 13,000kW(1,300kW×10基) |
運転期間 | 2004年10月~2025年6月 |