「未来×エネルギー プロジェクト」 in 安平町立早来小学校

  • 北海道
2018.08.29

2018年8月30日、北海道安平町の早来小学校で、6年生を対象とした環境教育プログラム「未来×エネルギー プロジェクト」が実施されました。
早来小学校での開催は今回で5回目、安平町では10回目を数えます。

「未来×エネルギー プロジェクト」とは、身近にあるまだ誰も気づいていない未来の「エネルギー」になりそうなものをみんなで探し、そのエネルギーをどう活用するか考え、発表をしてもらう取り組みです。

授業の様子に入る前に、安平町をちょっとご紹介。

安平町は新千歳空港から車で南東に30分くらいの場所にあり、競走馬やチーズが有名です。
空港から小学校に向かう車窓からは、競走馬のファームやトウモロコシ畑など自然豊かな景色が広がっていました。
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授業では導入として、安平町役場の職員の方が安平町の歴史をクイズ形式で紹介されました。

小学生が生まれる前の町の歴史に関する内容にも関わらず、
「早来地区の開拓者は?」の問いには
「佐々木駒吉さん夫妻」、

「80年以上前から酪農が盛んだった遠浅地区に作られた文化財『木製サイロ』が老朽化のため解体されましたね。
その木材を使ってサイロが復元された場所は?」との問いには
「はやきた子ども園」など、
みんな率先して答えていました!小さな安平町博士たちです。

つづいて先生から自分の周りにあるエネルギーについてのお話があり、どうやらエネルギーは「動き」「熱」「音」「光」「匂い」に隠れているのではないかというヒントをもらってフィールドワークの準備をしました。

一人ひとりにiPadが配られると、みんなで身近なエネルギーを探しに行こう!と思い思いのエネルギーを探しに一斉に校舎内の探索へと出かけました。

この日はあいにくの雨模様・・・みんな校舎内でボールを撮ったり、ドアノブを撮ったりどんな作品ができあがるのかな?
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教室に戻り、各グループで発表の資料を準備します。発表資料の作成にアイデアを出し合ったり、編集の操作を教え合ったり、お互いに協力し合ってあっという間に準備ができました。
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グループごとの発表に移ると、みんな短い時間にたくさんのエネルギーを見つけてきてくれていました。

発表内容の一例には、体育館で遊ぶ時の振動を集めてエネルギーを作り、夏は照明、冬は暖房に使いたいというものや、フラフープを回すエネルギーで時計を動かしたいというアイデアが出ていました。

中でも多かったのがお友達や先生の笑顔エネルギーでした。
笑顔が作る温かい空気や笑い声で、電気を点けたり、学校を動かしたい。「遊力発電」や「笑ネルギー」という素敵な言葉も生まれました。

授業の最後に先生から、たくさん頑張ったみんなに「頭やわらかすぎるで賞」が授与され授業は終了となりました。みんなが笑顔にエネルギーを感じているからなのか、授業中も休み時間も笑顔で元気いっぱいの教室でした。
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このプログラムの1週間後、9月6日に安平町を含む胆振地方を震源とする北海道胆振東部地震が発生しました。この度の被害に際し、心よりお見舞いを申し上げますとともに、地域の皆さま、早来小学校のみんなが「笑ネルギー」で助け合い、一日も早く元気と日常を取り戻せますことをお祈り申し上げます。