「未来×エネルギー プロジェクト」を鹿児島県湧水町でオンライン開催しました!
- 鹿児島
2021年2月24日および2月26日に、鹿児島県湧水町で環境教育プログラム「未来×エネルギー プロジェクト」を開催しました。通常の「未来×エネルギー プロジェクト」は講師とスタッフが授業を実施する小学校を実際に訪問して、子どもたちと未来のエネルギーについて考えることを目的とした授業を行っていますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、今回は初めてオンラインで小学校とテラスエナジー本社オフィスをつないでの授業を実施しました。
湧水町は鹿児島県中北部の姶良郡に位置する、九州山地と霧島連峰に囲まれた地域です。日本名水百選に選ばれている「丸池湧水」や、日本棚田百選の「幸田の棚田」など、豊かな自然に恵まれています。
今回は湧水町の町立栗野小学校と町立吉松小学校の2校の6年生を対象に「未来×エネルギー プロジェクト」を実施しました。授業は教室のモニターを通じてテラスエナジー本社オフィスの講師とコミュニケーションし、生徒1人1人に配布したタブレットを通じて発表作品の作成と提出が行われました。アプリで書いた自分の文字や絵がクラスメイトやモニターの向こう側にいる講師にもすぐに届くと、子どもたちは楽しそうな反応を見せてくれました。
授業を通じて子どもたちが考えたのは、学校の中にある「まだ誰も見たことのない、0円エネルギー」です。両校の子どもたちがどんなエネルギーを見つけてくれたのか、一部の作品をご紹介します。
まずは栗野小学校の作品です。鶏の鳴き声エネルギーは、目覚まし時計と連動するそうです。すぐに起きられそう!
「走るときの音や振動が何かに使えそう!」と考えてくれました。「走る」という目の付け所は同じでも、作品の作り方に個性が出ています。
ミニ水力として、校内の側溝を選んだ児童もいました。今ある水力発電の仕組みに繋がる発想で、今後水力発電がより身近に感じられそうですね。
校庭の掲揚台で旗をあげる力を利用するアイデアもいくつか出ました。
続いて吉松小学校の作品です。
学校で流れる音楽もエネルギーとして使えそうです。大きな音が出ますよね。
ストーブが発する熱の温かさはエネルギーとして強いパワーを秘めていそうです...!
子どもたちが大好きな学校の先生。元気になるエネルギーをもらえそうです。
立派な時計の振り子の振動もエネルギーのもとに使えそうです。振り子時計は、エネルギー源として複数の児童が選んでいました。
学校内にたくさんあるボタンやスイッチを押す力も、一つひとつは小さくても、まとめると大きなエネルギーになるかもしれません。
授業中の限られた時間の中で、それぞれの学校にある「0円エネルギー」を見つけてくれました。写真を使った表現方法も一人ひとりの個性があり、こんなエネルギーもあるのか!と気づかせてくれます。子ども達の豊かな発想、未来の可能性を感じられました。
4月からはGIGAスクール構想が本格的に動きだすことで、子どもたちの視野もICT技術の活用により広がっていくことが期待されます。一方で、日々の学びで使うパソコンやタブレットも、エネルギーがなければ使うことができません。環境教育プログラムの授業をきっかけに、子どもたちがエネルギー、特に「まだ見ぬ未来のエネルギー」に関心を持つきっかけの一つになればとの思いをもって、テラスエナジーではこれからも「未来×エネルギー プロジェクト」の活動を全国各地の発電所近隣小学校などで継続、拡大して行きます。