スペイン風力発電で世界最大規模のプロジェクトファイナンスを組成

トーメンパワーホールディングスの欧州における発電事業会社、トーメンパワー（ヨーロッパ）が出資している スペインの6つの風力発電プロジェクトカンパニーは、ドイツのバイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行 （HVB銀行）とプロジェクトファイナンス契約を締結しました。

スペイン北西部のガリシア州とアストリアス州で運転、および建設中の6件のプロジェクト、合計出力20万1,200kWに 対して、 HVB銀行より2億ユーロ（約230億円）のプロジェクトファイナンスが供与され、風力発電に対し世界最大 規模の大型融資となります。

本融資はスペインの電力会社2社への長期売電収入を担保とするノン・リコースによるプロジェクトファイナンス 方式で、15年間にわたって実施されます。

融資対象の6件のうち、ガリシア州での5件は、州政府から計52万5,000kWの風力発電設備について、10年間にわたる 風力発電事業の開発権を取得して開発を進めている大型事業の一部です。アストリアス州の案件も合わせて、 トーメンパワー（ヨーロッパ）と、米国の風力デベロッパーが共同出資して設立したユーロベント社で開発を 進めています。

既に運転中の13万kWと合わせ、合計出力33万1,200kWが2003年夏までに操業に入る計画で、すべてが完工すると、 トーメンパワー（ヨーロッパ）はスペインの風力発電全体で約10％のシェアを持つことになります。