苫前風力におけるオジロワシの死亡事故発生について

  • プロジェクト
2004.07.27

北海道苫前郡苫前町における弊社風力発電所「苫前グリーンヒルウインドパーク」(※)において、本年315日に 回収した鳥類の死亡個体がオジロワシであることが判明しました。 

弊社では本年1月より、社内規程を設けたうえで1年程度の期間を目処として鳥類事故調査を自主的に実施して まいりましたが、本年315日にNo.19号風車付近で回収した死亡個体を弊社職員が当初トビと判断し、全個体を 保存するという当社社内規程に基づき冷凍庫に保管していました。614日にたまたま来訪された鳥類専門家に 念のため当該死亡個体を確認いただいたところ、トビではなく、オジロワシ又はオオワシの幼鳥である可能性が あるとのご指摘を受けたため、616日に環境省に報告のうえ、対応についてのご指示を求めました。 

その結果、環境省より酪農学園大学の浅川満彦助教授に分析依頼が出され、その結果、「死亡個体はオジロワシと 同定され、死因は風車との衝突であると思われる」とする調査結果が、本日、公表されました。 

オジロワシは国内希少動植物種として指定を受けている鳥類であることから、当社といたしましては、今後、 調査範囲を拡大すると共に、最低1年間は本件調査を継続し、その結果に基づき専門家のアドバイスを受けながら 事故の分析を行うと共に、必要に応じ、その結果を研究資料として提供することも検討したいと考えております。 

199910月より運転開始。出力2kW1,000kW級風車20基による)。発電した電力は全量北海道電力に販売している。