米国イリノイ州における風力発電事業の開始について
- プロジェクト
2006.08.23
当社グループは、米国イリノイ州において風力発電設備(総出力5万4,450kW)を完成し、米国中西部で初めての風力事業を 開始することとなりました。この設備はシカゴから西へ約180kmにあるクレセントリッジに当社が独自に建設したもので、 米国の大手風力発電事業者であるバブコック&ブラウン(Babcock and Brown)等他社との共同所有としたものです。
当社グループは、米国において1987年に5,000kWのパイロットプラントをカリフォルニア州で稼動させて以来、その後も カリフォルニア州、オレゴン州と西海岸を中心に風力発電を手がけてきましたが、本件は中西部への進出基盤を確保する新たな プロジェクトとなります。今回の事業開始により当社グループの米国における操業中の総設備容量は約34万kW,全世界では 約116万kWとなりました。
米国における2005年末現在の風力発電の累積導入量は914万kWで世界3位ですが(Windpower Monthly 2006年7月号)、昨年1年間に 新規導入された設備容量は240万kWと、過去最高を記録しております。これは主に連邦政府の再生可能エネルギーに対する 優遇税制が2007年12月まで延長されたことや、燃料費が高騰したことも背景となっており、今後も引き続き風力発電市場は 活況を呈していくと見られています。
当社グループとしては、今後とも高い成長が期待される米国市場において、積極的に事業展開を図っていきます。
事業概要
発電所名 | クレセントリッジ風力発電所 |
所在地 | 米国イリノイ州 |
総事業費 | 約75百万ドル (約85億円) |
主要所有者 | ユーラスエナジーグループおよびBabcock and Brown他金融投資家 |
出力 | 54,450kW (1,650kW×33基) |
売電先 | PJMマーケット(米国東部・中西部における卸電力市場) |