韓国最大の風力発電所の完成について

  • プロジェクト
2006.09.20

当社グループにとり、日本以外でアジア初の案件となる韓国ガンウォン(江原)ウインドパークは、昨年末より第1期 (28,000kW)が商業運転を開始しておりますが、このたび残りの第2期および第3期の建設工事が完工し、 フル稼働となりました。総出力98,000kW2,000kW×49基)のこの発電所は韓国最大の規模となります。

発電所のある江原道大関嶺(デガンリョン)は、ソウルより東に150km離れた韓国北東部に位置し、標高約800mの丘陵地に あるため、晴れた日には日本海も一望できます。この一帯は1年を通して平均毎秒7mを超える風が吹き、風力発電には適した 場所です。また、周辺は山や海、湖など自然が豊富で、韓国でも有数の観光地として映画のロケにもしばしば登場する 場所ですが、高さが100mにもおよぶ風車群は新たなシンボルとして話題を呼ぶものと地元から期待されています。

また、本件は京都議定書に基づくCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトとして国連にて承認済みです。

韓国では2011年までの風力発電の導入目標を225kWと掲げていますが、2005年末現在では約12kW(*)にとどまっています。 さらなる導入促進にむけて、韓国政府は先月末、「新再生エネルギー利用発電電力の基準価格指針」の改定を行い、 優遇価格による電力の買い取り制度の対象を、これまで本年1010日までに商業運転を開始する案件のみとしていたものを、 20201010日までの案件に拡大しました。このように政府の積極支援策が打ち出されたことにより、同国における風力発電は 今後ますます普及することが期待されます。

当社グループとしては、このような事業環境を追い風とし、韓国を重要な市場と位置づけ、さらなる事業展開を行っていきます。
* Windpower Monthly 2006年7月号