遊休資産を活用した当社初のCGレンダリングサービスの実証事業開始
~コンテナ型データセンターの設置が完了し、竣工式を開催~

  • プロジェクト
2021.04.23

株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、当社)がモルゲンロット株式会社(以下、モルゲンロット)と鹿児島県垂水市にて建設を進めていたCGレンダリング用のコンテナ型データセンターの設置が完了し、2021年4月22日に現地にて竣工式を開催しました。尚、このコンテナ型データセンターはユーラス輝北ウインドファームIの近隣の中学校跡地に設置したもので、同年4月14日より実証事業を開始しています。

この事業は、当社が設置したコンテナ型データセンターを、モルゲンロットの提供するクラウドソリューションを基幹システムとして運用し、インターネット回線を通じてCGレンダリングサービス(CGの制作などにおけるデータ処理に必要な計算力をネットワーク経由で販売する事業)を含む各種クラウドサービスを提供するもので、当社としては新たな事業となります。コンテナ型データセンターはWOODMAN株式会社から調達されたAMD社の高性能GPU 「Radeon™」およびCPU「Ryzen™」で構成されており、運用時の消費電力は、当社グループの株式会社ユーラスグリーンエナジーから調達するクリーンエネルギーにより賄うことを予定しています※1。

設置場所の提供にご協力いただいた垂水市の尾脇市長より、「垂水市の遊休地活用によって自治体として先駆けて、DX、環境、エネルギーといった国・地域の喫緊の課題に貢献出来たことを大変うれしく思います。これを機にこのような取り組みが更に拡大することを期待いたします。」というコメントを頂いております。

当社グループは、「クリーンエネルギーの普及拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う」という企業理念のもと、本実証事業を通じて遊休資産の有効活用等の地域貢献を積極的に取り組むとともに、「電気を別の形に換えて売る」という電力の新たなビジネスモデルを構築してまいります。

※1 当面は通常の一般電力を使用して運用し、今後、当社電力小売会社であるユーラスグリーンエナジーを通じたクリーン電力の供給に切り替えることを予定しています。

サービススキームの概要

設置場所の概要

施設名 鹿児島県垂水市立協和中学校跡地(2010年4月閉校)
所在地 鹿児島県垂水市中俣
総面積 12,774㎡

コンテナ型データセンターの概要

遠隔監視機能および遠隔操作機能を備え、堅牢で高いセキュリティーレベルでありながら、一般貨物輸送や海上輸送などに使われる40フィートドライコンテナに、空調設備と特殊断熱を施したカスタム仕様のコンテナ型データセンターです。(コンテナ内には AMD Radeon™シリーズGPUが多数配置され、コンテナを増やすことで柔軟な拡張も実現可能となります)

鹿児島県垂水市立協和中学校跡地に設置したコンテナ型データセンター

竣工式の様子

株式会社ユーラスエナジーホールディングスについて

概要 日本を含むアジア大洋州、アメリカ、ヨーロッパ及びアフリカの4地域でグローバルに風力と太陽光発電事業を手掛ける、国内最大手の風力発電事業者
社名 株式会社ユーラスエナジーホールディングス
(ユーラス(Eurus)はギリシャ神話の「東の風の神(エウロス)」に由来するものです)
URL https://www.eurus-energy.com
本社 東京都港区虎ノ門四丁目3番13号ヒューリック神谷町ビル7階
代表者 代表取締役社長 稲角 秀幸

モルゲンロット株式会社について

概要 自社開発の分散処理アルゴリズムExcalibur™に基づくクラウドベースの分散型コンピューティングパワー(計算力)プールの開発、管理、提供および、高速レンダリングサービスRender Pool™を提供
社名 モルゲンロット株式会社
(MORGENROTとはドイツ語で「朝焼けの山頂」という意味です)
URL https://jp.morgenrot.net
本社 東京都千代田区外神田3-13-2 LIFORK AKIHABARA II R4A
代表者 代表取締役社長 井上 博隆

WOODMAN株式会社について

概要 ブロックチェーン技術のコンサルティングをはじめとした、コンピューティングファーム建設の際に必要なハードウエアの調達を専門分野とする
社名 WOODMAN株式会社
URL https://woodman-jp.com/
本社 東京都千代田区外神田3-13-2 LIFORK AKIHABARA II R4C
代表者 代表取締役社長 小野 慎二郎