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2007年03月16日 - 岩屋ウインドファーム風車倒壊事故の調査結果と再発防止対策について
当社グループは、本年1月8日に発生いたしました「岩屋ウインドファーム」11A号風車の倒壊事故に関し、関東東北産業保安監督部(以下、保安監督部)からのご指示に基づいて事故機以外の24基の健全性の確認と監視を行いながら、社外の有識者を中心とする事故調査委員会による原因の究明および再発防止対策の検討を進めてまいりました。

去る2月6日には保安監督部あてに中間報告書を提出しておりますが、本日、最終の調査結果およびこれに基づく再発防止対策をとりまとめた報告書を同部へ提出いたしました。



なお、本報告書の提出は2月末を予定しておりましたが、原因を解明するために必要な複数のケースの解析を行ったこと、および再発防止対策の策定にあたり万全を期すため慎重に検討を重ねた結果、若干の時間を要したため、本日となりました。

1. 調査結果について
原因究明の方法として、「構造解析」(基礎の実耐力の評価)と倒壊時の「風応答解析」(風力発電設備に作用した風荷重の評価)を実施し、倒壊メカニズムの解明を行いました。
構造解析の結果、基礎は設計で考慮していた最大転倒モーメントと同程度の耐力を確保できていることが判明しました。なお,倒壊後の現地調査において,基礎部分の外周主鉄筋の外側に打設するコンクリートの厚みの一部が設計値を下回っている箇所があることが判明しましたが、構造解析の結果、この影響は小さく、風車倒壊の原因ではないことを確認しました。
また、記録されたデータから、事故発生以前に当該機がいわゆる過回転(1分間に19回転の定格回転数を超えるスピードで風車が回転すること)状態にあったことが確認されていましたが、風応答解析の結果では、過回転が生じた場合にはタワー基礎部には実耐力を上回る過大な荷重がかかることが判明いたしました。以上の結果より、風車倒壊の直接的な原因は、風車に過回転が生じたためと判断いたしました。

2. 再発防止対策について
当社グループは、事故機が長期停止に入る際に運転員による不適切な作業が行なわれ、これが風車の過回転に結びついた可能性があること、また運営体制においても不十分な面があり今回の事故を未然に防止できなかったことを反省し、以下の観点を中心とする再発防止対策の取り組みを行ってまいります。

(1) ピッチ固定用ブロックの脱落防止対策
(2) ブレード操作用ピッチシリンダーの油圧保持対策
(3) 特定風車のエラーに対する即応体制の整備並びに着実な実施


地元および関係の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。今後は当社グループが一丸となって、今回策定した再発防止対策の徹底と安全意識の高揚を図るとともに、常に継続的なチェック、必要な改善を行いながら、風力発電所の安全・安定運転に努めてまいります。